「絵本と一緒」展の様子 その6 絵本と作品紹介-2

まだ6月になったばかりだというのに今日も暑いです。
九州は梅雨入りしたところもあるとか。
体調にはくれぐれも気をつけましょう!

今日は絵本の作品紹介2作目。
真田玲子さんの作品です。

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『くまとやまねこ』
作: 湯本 香樹実
絵: 酒井 駒子
出版社: 河出書房新社


だって、ぼくたちは ずっとずっといっしょなんだ――友だちをなくし哀しみに閉じこもるくま。だが花咲く時は訪れて……感動の絵本。

〈湯本香樹実さんからのコメント〉
 この『くまとやまねこ』は、ずいぶん長い時間をかけてできあがった絵本なのですが、できあがった今、時間をかけたかいがあったなあと心から思えるし、この絵本で私が書きたかったことも、やっぱり「時間」なのだな、とあらためて感じています。身近な人が亡くなることも含めて、大事な何かを失うというのは、自分自身の一部が死ぬことと等しい。死んだ自分を抱えている間は、時間が止まってしまったようにも思えるけれど、時間は実はきちんと流れていて、なにもしていないように見える人にも、深い変化をもたらしているのではないでしょうか。この絵本のなかのくまが、悲しみに閉じこもり、でもやがて外に出かけていったように、必ず死んでしまった自分自身の一部も、またよみがえる時がくるんだという、そういう時間というものへの深い信頼と感謝の念が、私にこの小さな物語を書かせてくれたのだと思います。
 酒井駒子さんの素晴らしい絵によって、くまやことりややまねこや、命あるものすべてに流れる時の一刻一刻が、一頁一頁、このうえなくいとおしいものとして描き留められました。お読みいただけましたら幸いです。
(河出書房新社 ホームページより引用)


表紙の絵を見ると、大人向けのおしゃれ絵本のようにも見えますが、実は子どもに「死」について考えることのきっかけを投げる絵本でもあるようです。
とっても静かで重い印象もあるのですが、この先の何かを見つけるという意味では、とても先の明るい絵本なのかも知れないなと思いました。

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作品は、真田さんらしいくまさんとことりさんが、淡い優しい色合いの中にブルーを使ったまとまりで、表現されています。
絵本のイメージよりもずっと明るく、後半のくまさんの気持ちがこんな感じなのかしらと思えます。
「絵本と一緒」のメイン展示は、決して絵本のシーンを再現しましょうというのではなく、もちろん好きな1シーンを再現してもいいですし、その絵本の世界を自分の表現方法でやってみる、絵本のエッセンスを自分の作品の中に落とし込んでみる、とそんな感じにとっても自由度のあるテーマです。
ですから、この『くまとやまねこ』の真田さんの作品は、絵本をそのまま抜き出したというよりは、絵本の世界とご自分の世界を織り交ぜたというような感じですね。

「絵本と一緒」展では、基本的にはこの絵本作品は展示(非売品)という形をとらせていただいています。
各々こだわって作った部分があったり、お気に入りのディスプレイ品を持ちこんで世界を表現されたりしていますので、触れることも基本的にはナシ、ただし作家立会いの下さわって頂くのは臨機応変に・・という感じでやっていました。
がしかし、今回のこの真田さんの作品には、できれば譲っていただけないかというお声がありました。
お客様もある想いがあってのことで、心に響いた部分をお話しくださり、双方やり取りの末、お迎えいただくことになりました。
ほかのみなさんも、せっかくの力作、時間も製作費もちょっと普段の作品よりは力を注いでいたものなので、この6日間の展示だけではもったいないなぁと思うところがあったので、こうして気に入ってお迎えいただけるのはいいことだなぁと感じました。
持ち帰ったほかの作品たちも、コンベンションなどのテーブル参加の場などで、例えば2日目にベアたちがもう去ってしまってスペースがあまっていたりしたら、飾って皆さんに見て頂くのもいいかなと思います。


作品とともに絵本のこともご紹介しようと改めて勉強させていただいているのですが、前回の「絵本と一緒」展よりも在廊日数&時間が長かったにもかかわらず、ありがたいことにお客様とお話しさせていただいたり、この後控える自分のイベントのための準備(製作)をしながらだったりで、すべての絵本を「読んだ」ではなく「ざっくり見た」という程度に終わってしまいました。
3回位ずつしっかり読んでから解説書きたかったなぁ・・・なんて今頃思います。
ハックルベリーブックスさんの店長さんも「みなさんにい絵本を選んでらっしゃる!」と嬉しいことをおっしゃっていただけていましたが、まさにそうなんですよね。
みなさんも、気になる絵本があったらぜひチェックしてみてくださいね。
もちろんハックルベリーブックスさんでも、会期中から販売していますので、まだお店にあるかもです!

次回は絵本と作品の紹介3作目です。
どうぞお楽しみに!

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by teddybear-yuzu | 2014-06-02 17:30 | ゆずのイベント情報
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